慧 アリス

 

千葉県松戸市矢切出身。

 

幼少の頃より、人間の精神と真理について探求し、心理学・教育学・社会学・解剖生理学などの人間科学及び哲学・宗教などの様々な形而上学を学び、今日に至る。 

 

教育機関や児童福祉施設・精神科病院などで、精神科医や臨床心理士と共に、

25年余り延べ10.000を超えるケースのDV、虐待、性風俗、ドラッグ、犯罪、

精神病、いじめ、不登校、子育て問題、パワハラ、不安、無気力等・・

心の問題に取り組む。 

 

私生活では、一卵性双生児の息子を育てる中、環境や遺伝から、個性を重んじて育てることの大切さを強く実感。 

 

個性やその人らしさを否定することは、決して愛ではなく、様々な心の問題や社会問題を引き起こすが、人間一人ひとりが他人ではなく自分を見つめることで、幸福な社会が創造されることを信条としている。 

 

「真実の愛」「個性化」「使命(ミッション)を生きる」「心の癒し」「DV虐待被害者支援」「DV虐待加害者更生教育」「子育て支援」を最大のテーマとして活動中。

 

 

性別/女性 血液型/B型 居住地/神奈川県 ステータス/既婚  

趣味/不思議探求&ダイビング

    

保有資格

  • 国際ライセンスヒューマンデザインアンバサダー
  • マイダンジョンカードオフィサーズ
  • コミュニケーション設計士  
  • Lucy・Cavendish オラクルカードリーダープロ  
  • トランスパーソナルヒーリング協会認定 チャネラー 
  • 社会福祉士 精神保健福祉士 メンタルケア心理士 保育士

 


幼少の頃より変わった子どもであった。 

 

人の言葉ではなく、思いが先にみえてしまい、疑り深く正義に拘るところがあった。

 

 わたしが思春期に差し掛かった頃にできた、ひとりの友人。彼女は家庭でネグレクトを受けていて、インナーチャイルドの傷を抱えていた。当時のわたしはその言葉を知らなかったけれど、彼女が持つ心の傷をひしと感じていた。彼女には確かな軸がなく、すぐに人に依存してしまう。騙され、利用されてしまう。その姿を見て思うようになった。人は生まれ持ったもので全てが決まるのではない。育つ環境や学んだ価値観、出会った人との関係が、人を作るのだ、と。 

 

それと同時に強くこみ上げたのは、彼女を守りたいという思いだった。ただそばに居るしかできない自分が歯痒くて、その頃から「人を救うこと」について真剣に考え始めるようになった。 

 

不自由なく暮らしていたけれど、家族との関係は淡白で、わたし自身も「誰からも愛されていないのだろうか?」と感じ、満たされない感覚を抱えていた。「この世には本当の愛など存在していないのだろうか?」と思ったことさえあった。 

そして、ある児童福祉施設に勤務し始めた頃。人生の転機とも呼べる事件が起きる。 

施設職員の不適切な対応を受けて、ある利用者が然るべき機関に苦情をあげようとしたのだ。繁忙を極めていた施設とはいえ、明らかに職員、施設側に非があった。にも関わらず、その施設では告発を阻止するため、利用者と揉めていた他の利用者を焚きつけて「奴は覚醒剤を使用している」などとありもしない噂を流しはじめたのだ。 

わたしはその理不尽さに驚愕し、先輩職員とともに利用者を守るべく立ち上がった。わたし、先輩、利用者……三人は仲間として、道を踏み外した施設に負けるものかと奮起した……はずだった。 

間も無くして、利用者は逮捕された。施設側の意図的な通告が警察や弁護士を作為的に動かし、正しい主張をした彼女(利用者)だけが、痛い目にあうこととなってしまった。 

その後に知った事実は、さらにわたしを追い詰めた。なんと、仲間だと思っていた先輩職員は施設側の人間で、スパイ目的でわたしと利用者に近づいていたのだという……。とても児童福祉施設で起きた出来事とは思えない。生まれて初めて、信頼を寄せる人から意図的に陥れられ、裏切られた。 

この経験から、嘘をついたり、心理的に人を操って心に傷を与える行いへの強い嫌悪感が生まれた。 

犯罪やDVはもちろん、それらに認定されない行いも含めたありとあらゆる精神的虐待を許してはいけない。同時に、それまでよりも強く、傷ついた人々を救わなければならない、という気持ちが溢れてきた。 

目の前で、傷ついている姿を見ているだけなんて、もう嫌だ。 

  そうして今に至るまで、教育機関や児童福祉施設・精神科病院などで、精神科医や臨床心理士と共に、様々な『心の問題の解決』に取り組んできた。 

 私生活ではある男性と出会い、愛を受け取り、満たされる感覚を知った。そのおかげもあり、多くの経験の中でようやく、生きていく上で一等大切なことが見えてきた。  

 それは「『ここは広大な宇宙で、人影が見えなくて心細い』。そう思っているうちには、今いる場所から抜け出すことなどできはしない」ということだ。 

 自分の脳が理解している世界の枠組みを、一度取り壊すべきだ。正体の分からない宇宙と向き合うのではなく、自分自身の心と向き合うこと。それこそが、それこそが、愛を知る第一歩なのだ!宇宙のこともわかるかもしれない。 

 愛を知ると、こんな考えにも思い至った。 

 

 わたし、友人、友人を利用した人……どんな人にも、生まれた時に、ひとりに1つ愛に満ちた魂が与えられる。それは平等で、わたし達全員が持てる希望である。しかしその魂は外的影響を受けやすく、生きていく中で形を変えてしまう場合もある。 

 完全なる悪人なんて、この世に一人もいやしない。正しくない行いをする人は、魂の形が歪んでいる。それを元の形に戻せばいいだけなのだ。 

 

もしもあなたが、今いる場所から抜け出したいと思うのならば。または、言葉にできない不安に怯えて、何かに捉われていると感じるのならば。今この瞬間から、変革を起こそう。あなたは今日からの人生において、一秒たりとも、震えてうずくまる必要はない。砂のような心で、全てを諦めてしまうこともない。この限りある尊い時間を、「愛」を育むことだけを考えるのだ。 

「人生の真理」。そして、それを語るには不可欠な「愛」。それらはとてもシンプルだ。 

 

 本書には、インナーチャイルドの本質を学びながら、愛を見つけるための手引きを記してある。読み進めることであなたは「真理」に近づき、読了後にはきっと「希望に満ちた人生」のヒントを得ることができるはずだ。 

あなたがその真理を本当の意味で理解した時、思わず口元を緩めてしまうかもしれない。人生とはこんなに心地よく、明快なものだったのか、と。 

これまでの努力を、苦しみを、孤独を、慈しみながら小さく笑う日は、もうすぐそこまで 

来ているのかもしれない。もちろん、あなたの道のりを軽んじて笑う必要はない。ただその瞬間からは、目の前に広がる明るい‥明るい世界のことだけ考えていくこともできるのだ。 

もっとも、わたしは未だ明るい世界に辿りついていない人ばかり気になるので、そうはいかなかったりもするのだが…。